活動レポート
【開催レポート】スタートアップ・ユースキャンプ2024 DAY1
7月20日(土)、ナゴヤ イノベーターズガレージにて2024年度四期生たちによるスタートアップ・ユースキャンプが始まりました。
名古屋市在住・在学の高校生32名全員が初対面ということもあって緊張気味の表情ながらも、これからの期待感やワクワク感を感じ取ることができました。
参加手続きを済ませると、「フライングフォトブース」コーナーに案内され、「最高の笑顔とジャンプで自分を表現してください」というお題に答える形でとまどいながらも笑顔で撮影に応じてくれました。
席に着くと「あなたが一番楽しいと感じる瞬間は?」「自分にとっての美とは?」など問いが書かれた「クエスチョン・バルーン」を手に取りながら、初対面同士のぎこちない雰囲気で交流がスタートしました。
本プログラムのファシリテーターを務める飯田一弘(あいーだ)と元木一喜(もっくん)の自己紹介や事務局を担当するミテモ株式会社のメンバー、高校生達の起業体験をサポートする大学生や社会人メンター全員から一言づつ挨拶もあり、これから夏休みまるまる1ヶ月の起業体験がついに始まるという緊張感のある雰囲気に会場は包まれました。
名古屋市経済局イノベーション推進部スタートアップ支援課の正木課長補佐から開会挨拶として、アントレプレナーシップを学ぶことにより、起業だけではなく人生の様々な場面で役に立つ重要なマインドを身に着けることに繋がるとお話いただきました。
まだまだ緊張がほぐれない高校生達ですが、インプロビゼーション(即興演劇)の要素を取り入れたアイスブレイクを体験したことで会場の雰囲気は一変します。
即興演劇の専門家であるミテモ株式会社の堀講師は冒頭に自分が好きな言葉の話をしました。その言葉とは「パヤヤーン」というタイ語で頑張るという意味なのですが、なんとも力が抜けたその響きを聞いた高校生達は一瞬で笑顔になり緊張も一気にほぐれました。
その後は隣の方の誕生日を聞きあいながら、参加者全員が誕生日順に並ぶアイスブレイクを実施したところ、なんと3組も同じ誕生日の方がいるなど様々な共通項を見出す事ができ、参加者同士の距離感が縮まってきた感じがします。
アイスブレイクでだいぶ緊張がほぐれた後はレゴブロックを使ったチームビルディングのワークショップを行いました。6チームに分かれ、どのチームが一番高くブロックを積み上げられるか?わずか3分という短時間で競います。
1回目を終えた時点でファシリテーターのもっくん(元木一喜講師)から各チームに問いが与えられ、振り返りの時間を設けました。
スタートアップ・ユースキャンプでは常に自分自身やチームで考え抜いたアイデアをアクションした後には必ず振り返りを行う事でより良いアウトプットが出せる思考法を身体に沁み込ませます。
もっくんの話を聞いた後、再度チャレンジを行い各チームはより高くレゴブロックを積み上げる事に成功します。
昼休みを挟み、午後からはModule 1のメインとなる「スモールビジネスチャレンジ」がスタート。
各テーブルに配られた封筒の中には2万円が入っており、この2万円を元手に価値をできるだけ増やすビジネスを次回8月3日のday2までに考案して実施するという内容です。 わずか2週間しかありませんが、Day2の「株主総会」で各チームが活動成果を発表します。
ここからスタートアップ・ユースキャンプ期間中を通して大事な2つの話をしました。
1つ目は「自分にかかっている呪いをひとつひとつ説いていく冒険」の話です。
「カンニングはOK」「徹底的にパクってよし」「誰かに聞きまくるはOK」「失敗はウェルカム」「未完成でもGO」「出る杭は打たれない」という6つのキーワードと共にビジネスを考案して実現するには学校で学んだ事と違う考え方や様々な方法がある事に気がつくきっかけとなりました。
そして2つ目は「A bird in the hand is worth two in the bush」(手中にある1羽は、捕まえられるかどうかわからない茂みのなかの2羽に値する)というアメリカの有名な言葉です。
手中の鳥とは、手持ちの手段や、資源のことを指し、自分がすでに手にしている手段(リソース)からスタートしよう!ないものねだりに時間を無駄にしない、そしてそれを増やす冒険をしようというメッセージを伝えました。
また「誰を知っていますか?」「何を知っていますか?」など、手元のリソースで実現可能性を高めるワークを通して、自分自身の持つ可能性に気が付いたり、同じチームメンバーが持つリソースや大学生や社会人メンター、運営事務局や名古屋市など様々な大人を巻き込む事で手持ちのリソースが既に自分たちの想像以上にあること事に気がつきました。
そしてコーチとして参加している宇都宮・清水・陽来法律事務所の松居遼平弁護士から社会のルールと約束ごとを守ることために重要なコンプライアンスの話や法律の調べ方のレクチャーを行い、各チームは会場の好きな場所を活用してビジネスアイデアの検討をはじめます。
そして本日のプログラムでは予定していなかったコーナーを急遽設けました。
2022年度の修了生いけむーが朝から飛び入り参加していたのですが、みんなの前でどうしても「一歩踏み出す事の大切さ」を伝えたいと事務局に提案があり、急遽5分ほどのプレゼンテーションを実施しました。
後半のスモールビジネスチャレンジは既に各チーム2時間以上の議論をした状態という事もあり、高校生達から疲労感が出ている様子が2年前の自分と重なったとのこと。力強くも優しい口調で話してくれました。
今回の高校生達は四期生ですが、二期修了生がアドバイスをしてくれる良質なアントレプレナーコミュニティができている事もスタートアップ・ユースキャンプの大きな価値と言えます。
いけむーからの応援メッセージや大学生、社会人メンターのサポートも借りながら、なんとか各チームは無事にプログラムを終える事ができました。
しかし息つく間もなく早速この日の夜からスタートアップ・ユースキャンプ専用のオンラインコミュニケーションツールで活発な議論がスタートしています。翌日日曜日の朝からオンライン会議をしているチームもいて、8月3日(土)の株主総会が本当に楽しみです。
最終日の8月24日Day6まで本記事を通して高校生32名の成長過程を一緒に体験いただければ嬉しいです。
スタートアップ・ユースキャンプ実例紹介・発表会 観覧者募集のお知らせ
8月17日(土)に、スタートアップ・ユースキャンプの発表会を開催します。
参加高校生たちがチームごとに発案したビジネスアイデアの発表を行いますので、ぜひご参加ください。
会場での観覧とあわせてオンライン配信も行います。
(1) 日時:令和6年8月17日(土) 14:30-17:20
14:30-14:45 | イントロダクション(開会挨拶、ゲストとコーチ紹介) |
14:45-16:30 | チームによる事業アイデアのプレゼンテーションと質疑応答 |
16:30-17:00 | 発表高校生と観覧者との交流会(会場参加者のみ) |
17:00-17:20 | 最優秀チーム発表と各チームへの総評 ~ クロージング |
(2) 定員:50名 ※オンライン視聴は制限なし
(3) 会場:ナゴヤ イノベーターズ ガレージ/zoom
(4) 申込期限:令和 6年 8月15日(木)まで
(5) 参加費:無料
※会場での観覧をご希望の方が定員を超過した場合は抽選とさせていただき、オンライン視聴のご案内をさせていただきます。8月16日(金)までに申し込みフォームに記入いただいたメールアドレスに結果をお知らせいたします。