


活動レポート
【開催レポート】TEENS meetup 2024 -未来のスタートアップ- (後編)
2024年7月7日、ナゴヤイノベーターズガレージにて「スタートアップ・ユースキャンプ」(以下SYC)の事業説明会を兼ねた講演会イベント「TEENS meetup 2024 -未来のスタートアップ-」を開催しました。
後編では、事業説明会の様子をお届けします。本プロジェクトの統括ディレクターである飯田一弘(ミテモ株式会社 取締役)と、昨年度の参加高校生2人がSYCの魅力を語りました。
最初に話をしてくれたのは愛知県立旭丘高等学校3年の溝口優生さん。
小さい頃から新しいものを自分で考えて自分の手で作るものづくりが好きで高校生になってからはアプリ開発に取り組まれたと言います。在学中に開発したアプリの種類は多岐にわたり、ご自身の高校のイベントでも使用されるなどアプリ全体で約5,000人程度に使用されたとのことでした。
学校のポスターでSYCの存在を知った溝口さん。最初はとりあえず行ってみるかという気持ちで応募したものの、他校の生徒や大人との会話から自分が知らない多くの世界を知る事で衝撃を受けたと言います。
すごい仲間との出会いやビジネスについて夜遅くまで本気で話し合ったり、自分がやりたい事や思っていることを表現しやすい雰囲気がSYC にはあり、ここでの経験は学校生活にも生きていて本当に参加して良かったと話してくれました。

次にお話しいただいたのは叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部1年生のデラクルーズ星栞アレキサンドラさん。
小さい時から社長や起業への憧れがあったデラクルーズさんですが、幼稚園からずっとプロを目指してやっていたサッカーを辞めて喪失感を感じていました。そんな時に学校で配られたSYCのチラシを見て、何かのきっかけになればと思い申し込んだとのことです。
デラクルーズさんにとってSYCは世界が変わる経験になった様です。起業のアイデアとは周りの人達と少し違う目線で物事を見る事ができた時に得られるものと実感され、SYCでの実践を通して起業のアイデアを生む考え方が身につき視野が広がったと語ってくれました。
またグループディスカッションでは他者の発言を観察する重要性を学び、大学入試ではSYCでの経験が役立ち自分の人生を変えてくれた土台になったと話してくれました。
SYC参加前は過去のネガティブな経験から人前で話すのが怖かったデラクルーズさんですが、SYCの仲間たちは自分の発言を認めてくれて自分らしく振る舞う事が良いという体験をした事で今日こうやってみんなの前で話ができていますと語ってくれました。

説明会の後半は、スタートアップ・ユースキャンプへの参加を検討している参加者からの質問タイム。
飯田:会場から質問の前に私から先に質問をしますね。SYC参加当時、起業というキーワードについて、どのくらい関心はありましたか?
デラクルーズさん:私は父親の影響が大きくて、日本の企業は女性の立場が低いと問題視していて、私にそれを体験して欲しくないと父はずっと言っていました。その時に自分でビジネスを持つのも良い方法だよと父が話をしてくれたことで起業に興味を持ちました。
溝口さん:僕は新しいものを考えて作る事が好きなので、将来も世の中のためになる新しいものづくりをしたいと考えています。そのためチラシを見る前から起業に関心はありました。

飯田:SYCの参加期間中、学業や部活との両立など、どの様に日々取り組まれていましたか?
溝口さん:本当に忙しかったです。結構オンライン会議はやっていました。SYCで会場に足を運ぶ以外の時間はチームメンバーとスケジュール調整をした上でオンライン会議をしていたので他の事ができないという事はなかったけど、とにかく忙しかった記憶があります。でも良い経験でした。
デラクルーズさん:私はその前年の夏が毎日サッカー漬けでそれと比較するとそこまでSYCは忙しいという印象はなかったです。
飯田:デラクルーズさんは珍しいパターンですね(笑) 2人に共通するテーマとして、SYCで出会った仲間から大きな刺激を受けたと思うのですが、どんな人からどんな気づきをもらった事などシェアいただけますか?
デラクルーズさん:ディスカッションの時に同じチームの子が私の目をいつも見ながら私が何を話しても「それめっちゃいいね」と言ってくれて、とても良いなと思いました。私の周りにはそういう人がいなかったので感激しました。出会いって大事ですね。

溝口さん:僕は熱意と行動力がある人に出会った事です。SYCのモジュール1で自分たちの企画を広報するためにビラ配りをしました。知らない他人にチラシを渡すなんて僕はできないという気持ちだったのですが、同じチームのメンバーはどんどんチラシを配っていて、なんでまだ配ってないの?という感じで、すごい熱意と行動力を見せつけられて貴重な経験でした。
ご登壇してくれたお二人ありがとうございました。今後も応援しています。
四年目となるスタートアップ・ユースキャンプが7月20日よりスタートしています。
活動レポートでは次の未来を創り出す起業家の卵たちの成長をお伝えしていきます。