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スタートアップ・ユースキャンプ ワークショップ

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活動レポート

スタートアップ・ユースキャンプ 2022.09.26

【開催レポート】スタートアップ・ユースキャンプDAY3

8月7日(日曜日)、スタートアップユースキャンプの3日目を開催しました。前回まではモジュール1の「スモールビジネスチャレンジ」でしたが、この日からの3回は、モジュール2「スタートアップチャレンジ」になります。この日からは新しいチームで新しいテーマでの活動がスタートします。

前日までのモジュール1「スモールビジネスチャレンジ」では、どんな小さくてもいいので、2週間というとても短い期間でビジネス活動に取り組み、目に見える結果をだすということに挑戦しました。価値をつくって、顧客に届けて、その価値が売上や利益という形で戻ってくる、それがこのチャレンジの本質でした。

今回からのスタートアップチャレンジは、ビジネスを実際にやり切るということは目指しません。顧客や社会にとってインパクトのあるビジネス上の骨太な課題を発見し、その課題に対して質の高い解決アイデアを考えきること、そしてそれを最終的にプレゼンテーションに結実させることに取り組んでもらう。これがスタートアップチャレンジの位置付けです。

今回からのチーム活動は、モジュール1のチームとは別です。自分たちが取り組みたいテーマを各自が持ち寄り、刺激し合いながらのチーム組成から、この日はスタートしました。まずは個々人に対して、「今日から始まるモジュールでどんな自分でありたいか」と、「どんな人のどんな課題に向き合いたいか」という問いを提示しました。そして、この問いをもって、 実際に歩き回りながら数人で雑談してもらう「ダイアログウォーク」というワークからスタートしました。

ダイアログウォーク

次に、本格的なチーム決めです。「マグネットテーブル」という手法を活用しました。マグネットテーブルでは、まずひとりに一枚ずつA4サイズの白紙を渡します。それぞれが、自分はどんなテーマ・どんなアイデア・どんな意気込みをもってこのモジュールに取り組んでいきたいか、 そして書いたことにどれだけ強いこだわりがあるかを、渡された紙に大きな文字でしたためます。その紙をおたがいに見せ合いながら、部屋の中をぐるぐると歩き回る。お互いの決意表明を眺めながら、似たようなテーマ、化学反応を起こせそうな相手、もしくは自分のアイデアを捨ててでも合流したいようなテーマを探していきます。このプロセスをじっくりと進行し、徐々にそれぞれの意志が固まり、チームが形づくられていくのを見守ります。

自分が取り組みたいテーマやアイディアをA4用紙に書きます
参加者が書いたマイテーマ
その用紙を持って歩き回ります

マグネットテーブルの良いところは、ひとりひとりが自分のテーマをしっかりと掘り下げたうえで、そのテーマに対するこだわりを自己開示しあえるため、納得感が高いことです。個々人のこだわりや思いを汲みとるために、すこしくらい時間かかってもよいので、この手法を採用しました。それにしても、非常に時間がかかりました。決まりそうで、なかなか決まらない。このチームという決断がすぐにできない。また、ようやく決まりかけたときに「やっぱり私がやりたいテーマはこれじゃない!」とひとりがとびだして、改めて仲間を探し始める場面もありました。それがまた別の化学反応を起こして、チームの分解と再組成が始まっていく。そんな濃厚なプロセスでした。最終的にチームが決まるまでに、当初予定時間を1時間以上は超過してしまったでしょうか。結果として、組成された6つのチームのメンバー数は、最少で4人、最多で7人と、規模にもおおきなばらつきがうまれました。

チームづくりまででエネルギーを使い果たしそうになりましたが、ようやくスタートラインに辿りついただけです。ここからは、このチームで、どんな事業をつうじてどんな課題を解決し、どんな世界を実現したいのかについて、話し合う時間です。この話し合いの冒頭では、カードをつかって、このチームでそれぞれが大切にしたい価値観を共有する対話の時間をとりました。

カードで対話している様子

この日のもうひとつのハイライトは、コーチとの出会いでした。モジュール2では、コーチはとても重要な役割を担っています。コーチは、各チームの事業アイデアに対して、専門家ないし実践者として、厳しくも温かいフィードバックをする役割です。コーチの肩書は、起業家、マーケティング・新規事業開発などの専門領域のプロフェッショナルなど、多岐にわたります。

さらに、すでにオンラインの基礎講座でも学習済みの、デザイン思考、アイデア発想、プロトタイピング、ビジネスモデルなどについてのかるい復習の時間もとったあと、チームごとにビジネスアイデアを練り上げていく活動時間が、この日がクローズするまでつづきました。スタットアップチャレンジの2週間の冒険は、こうしてスタートしました。

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