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スタートアップ・ユースキャンプ ワークショップ

スタートアップユースキャンプ

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活動レポート

スタートアップ・ユースキャンプ 2022.08.10

【開催レポート】スタートアップ・ユースキャンプDAY2  

8月6日(土曜日)に、第2回のスタートアップユースキャンプを開催しました。前回の第1回からこの日までの2週間で、前回結成したチームによる事業活動が行われていました。この2週間の成果を取りまとめて発表するのが、この日のハイライトです。

午前10時から12時過ぎまでは最後のチーム活動の時間、そして午後の結果発表のための準備時間でした。午前は、ビジネス活動の最後のひとあがきとして、あるチームが自分たちの手製のLINEスタンプを他のチームメンバーやメンターらの大人たちに対してセールスする光景であったり、缶バッジをつくったチームが即席の行商活動を行っていたりと、ワークショップ会場はさながら朝の市場のような賑わいとなりました。たった2週間前の朝には他の人と会話はおろか目を合わせることもなかった高校生たちのおおきな変貌ぶりに、眼を瞠るものがありました。

直前まで発表の準備をしています
会場でも宣伝を続けている様子

午後からは、いよいよスモールビジネスチャレンジの結果を発表する時間です。彼らが結成したチームは、もちろん本物の会社ではありませんが、スモールビジネスチャレンジの事業活動の成果を発表する場なので、疑似的な意味をこめて「株主総会」というタイトルで執り行いました。

トップバッターで発表をするFチーム
Bチーム
発表を聞く側も真剣な表情

各チームの事業内容と事業結果

以上のように、ビジネスがうまくいって儲けをあげることに成功したチームもあれば、利益をあげるに至らない残念な結果だったチームもありました。この結果もさることながら、本プログラムにとって特に大切なのは、次のチャレンジに向けてどんな気付き・学び・発見を手に入れたかです。そこで、株主総会の終了後は、じっくりとリフレクションをおこないました。


リフレクション

リフレクションのセッションでは、まず、この2週間のビジネス活動でどんな感情の変化があったのかについて振返りをおこないました。そこで、「関係性」というキーワードで、チームのメンバー同士の特にネガティブな感情について丁寧に言語化する作業を実施しました。この2週間のビジネス活動は、限られた期間とリソースのなかで、精神的におおきなストレスとプレッシャーを感じる場面が非常に多かったため、その時々の感情変化を振り返って、次の活動に向けて整理してもらいました。

感情を振り返るワーク

その後は、チーム活動の振返りをおこないました。他のチームのメンバーとの対話をまじえながら、この2週間にどんな誇れること・悔やまれることがあったのかについて個人で振り返り、さらにチームとしても話しあいながら、このプロジェクトの良かったこと問題だったことの言語化と、ビジネスで重要なことを改めて検討する時間をとりました。

最後に、フィッシュボウルのセッションを行いました。フィッシュボウルでは、声をだす人が座れる席が真ん中に4つだけおいてあり、その周囲を他の参加者たちが取り囲みます。中央の4人はマイクに手を伸ばして、自分の意見・感想・質問などを言葉にすることができます。周りの参加者はそれに耳を傾けており、席替えによって話し手が次々に入れ替わりながら、いろんな意見や感情を共有していくのが、フィッシュボウルの流れです。

そこで、色々な意見が次々に繰り出され、大いに盛り上がりました。この日の最大のハイライトはこのフィッシュボウルの場だったかもしれません。真ん中に出て発言をする人の流れがとめどなくつづき、予定時間をおおきく超過して発言が止まりませんでした。

次々にマイクを手に取り発言する参加者

いくつか、この場ででていた発言を抜粋してご紹介します。

質問「利益中心とお客さま中心、どちらで進めればいいの?」

●「利益中心で進めようと思っても、結局お客さんの目線に立ってお客さん中心でやらないと利益って出ないと思う。」

●「事業としてやるには、資金も必要だからバランスが大事だと思う。利益を出して、次の事業に還元することも考えないといけない。精神としてはお客さまにいかに愛されるかを考えることが大事だけど、きちんと利益を生み出すことが、将来のお客さんのためになるのではないかと思う。」

そのほかにも、「オンラインでの販売と直接販売の違いについて感じたこと。」「やる気が出る、出ないって何だろう?そんな時は、やる気を出すではなくやらなきゃいけない状況をつくることが大事なのではないかと思う。」という発言がありました。

これをもって、想像以上の盛り上がりをみせた2日目は終了です。次の日からは、2つめのモジュール「スタートアップチャレンジ」が始まります。そこでは、また新たなチームでの活動が始まります。

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